高層階では建物がゆっくり大きく揺れ、地上より長く感じることがあります。慌てて廊下や階段へ飛び出すより、まず落下物とガラスから身を守ることが優先です。
この記事の判断軸は、揺れている間は「身を守る」、揺れが止まったら「建物側の指示と避難経路を確認する」の二段階。海岸付近で津波情報が出た場合は、地震後に別の避難判断が必要です。
揺れている間にすること
丈夫な机が近ければ下に入り、頭と首を守ります。机がなければ、窓、鏡、背の高い家具、吊り下げ照明から離れ、低い姿勢を取ります。ベッド脇に落下物がない場合は、枕で頭を守る方法もあります。
次の行動は避けます。
- 揺れている最中にエレベーターへ向かう
- 裸足で割れたガラスのある床を歩く
- ベランダや窓際から外の様子を確認する
- 火やガス器具へ無理に近づく
揺れが収まった直後の確認順
1. けがと室内の危険
自分と同行者のけがを確認し、靴を履きます。煙、焦げ臭さ、ガスのような臭い、水漏れ、天井材の落下などがあれば、室内に留まらずホテルへ連絡します。スイッチ操作が危険になる状況もあるため、臭いの発生源を自分で探しません。
2. 公式情報と館内放送
タイ気象局(TMD)の地震情報、災害防止軽減局(DDPM)、ホテルの館内放送を確認します。SNSの映像だけで震源・被害・安全性を判断しないでください。日本語情報が必要なら在タイ日本国大使館の案内も確認します。
3. 避難するか留まるか
煙、火災、構造物の落下、避難指示がある場合は階段を使います。一方、外壁や看板が落下している最中に建物のすぐ外へ出ることも危険です。ホテルスタッフや当局の指示を基準に、指定された集合場所へ移動します。
高層階から階段で避難するとき
小さな非常用バッグに、スマートフォン、モバイルバッテリー、パスポート、常用薬、水、靴をまとめます。ただし、荷造りに時間をかけません。階段では逆走せず、手すり側を進み、負傷者や移動に支援が必要な人の情報をスタッフへ伝えます。
エレベーターは点検が終わるまで使用しないのが基本です。自動復旧して見えても、建物管理者の許可が出る前に乗らないでください。
余震と再入館
最初の揺れの後にも余震が起こる可能性があります。集合場所では、外壁、ガラス、電線、看板から距離を取ります。忘れ物を理由に自己判断で戻らず、建物管理者が安全確認を終えるまで待ちます。
海岸や低地にいる場合、強い揺れや長い揺れの後は津波情報も確認します。津波避難は「ホテル内での地震対応」と別の判断なので、沿岸の避難経路記事と組み合わせてください。
旅行前にできる3分準備
- 客室ドア裏の避難経路図を撮影する
- 非常階段を一度目で確認する
- 靴、眼鏡、スマートフォンを就寝場所の近くに置く
- 同行者と屋外集合場所を決める
- 海岸宿泊では標高と津波避難先も確認する
揺れが収まった後の判断順
- けが、火気、割れたガラスなど室内の危険を確認する
- 靴を履き、旅券・スマートフォン・部屋の鍵をすぐ持てる状態にする
- 館内放送、非常口表示、ホテルスタッフの指示を確認する
- 避難指示が出た場合はエレベーターを使わず、指定された経路を進む
- 建物の安全確認が取れるまで、自己判断で部屋へ戻らない
外へ出ることが常に安全とは限りません。落下物、ガラス、交通混乱にも注意し、ホテルや当局の案内を優先します。家族とは「連絡が取れないときの集合場所」を旅行前に決めておくと安心です。
FAQ
建物が揺れたらすぐ外へ出るべきですか?
揺れている最中の移動は落下物やガラスの危険があります。まず身を守り、揺れが収まってから火災・損傷・避難指示を確認します。
エレベーターが動いていれば使えますか?
点検完了と管理者の許可が確認できるまで使用しないでください。停電や余震で停止する可能性があります。
高層階の揺れが長いのは倒壊の兆候ですか?
揺れ方だけで建物の安全性は判定できません。亀裂や落下を自分で評価せず、建物管理者・当局の安全確認に従います。
関連記事
公式出典
- Department of Disaster Prevention and Mitigation(防災資料): https://dpmreporter.disaster.go.th/dpm/assets/uploads/pdf/1Ck3vZq6DG1549301520.pdf
- Thai Meteorological Department, Earthquake Observation Division: https://earthquake.tmd.go.th/
- DDPM: https://www.disaster.go.th/

