最初の行動:傷を洗い、症状を待たずに医療機関へ

犬、猫、サル、コウモリなどにかまれた、引っかかれた、唾液が傷や粘膜に触れた場合は、見た目が小さくても放置しません。WHOは石けんと流水による十分な洗浄を行い、速やかに曝露後予防(PEP)の評価を受けるよう案内しています。
「飼われているように見えた」「血がほとんど出ない」「以前ワクチンを打った」だけで受診不要とは判断しないでください。過去のワクチン歴があっても、医師へ必ず伝えて判断を受けます。
現場で行うこと
1. 安全な場所へ離れ、追加の接触を避ける。 2. 傷や接触部位を石けんと流水で丁寧に洗う。WHOは15分の洗浄を示している。 3. 出血が多い、顔・首・手を負傷した、意識や呼吸に異常がある場合は救急要請を優先する。 4. 動物を追いかけたり捕まえたりせず、場所、時刻、種類、首輪の有無を安全な範囲で記録する。 5. 近くの医療機関へ行き、狂犬病、破傷風、感染症、傷の処置を評価してもらう。
傷を強くこする、刺激物を塗る、自己判断で縫う・密閉する行為は避けます。
医療機関へ伝えるメモ
- 接触した日時と場所
- 動物の種類、行動、所有者の有無
- かまれた、引っかかれた、なめられた部位
- 出血の有無と洗浄開始までの時間
- 狂犬病ワクチンと破傷風ワクチンの接種歴
- アレルギー、服薬、妊娠可能性、免疫に関わる病気
接種記録や処方内容は写真だけでなく、医療機関名、日付、製剤名、次回日を文字でも残します。帰国をまたぐ場合は、日本の医療機関へ継続計画を事前に相談します。
してはいけない判断
動物が元気そうだから待つ、観察できる動物だから受診を延期する、傷が閉じたので接種を中断する、という自己判断は危険です。観察や検査は公衆衛生・獣医担当者と医師の指示で行います。
FAQ
サルに食べ物を取られ、爪が当たりました。受診すべきですか?
皮膚が傷ついた可能性や唾液接触があれば、洗浄して医療機関へ相談してください。野生動物との接触は軽く見ないことが重要です。
日本へ帰る日でも治療を始めるべきですか?
開始を帰国後まで遅らせず、現地で直ちに評価を受けます。帰国後の継続先と記録の引継ぎも確認します。
公式出典
- WHO「Rabies」: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/rabies
- WHO「Animal bites」: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/animal-bites
- Thailand DDC「Protect yourself from Rabies」: https://ddc.moph.go.th/uploads/files_en/filedata/Rabies%20Fact.pdf
- Department of Disease Control: https://ddc.moph.go.th/
情報確認日:2026年8月12日。制度・料金・営業時間などは変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
